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オシロスコープの技術紹介・用語解説 水平掃引部
水平掃引部
(1)ALT SWEEP
| 遅延掃引を使って管面波形の一部を時間軸で拡大して観測する場合は、普通、遅延準備掃引(A INTEN BY B)を行い拡大しようとする部分を輝度変調をかけて確認してから遅延掃引拡大(DLY'D)を行います。このとき元の波形(拡大しない前の波形)と遅延拡大された部分の波形を同時に観測できると非常に便利なことがあります。この機能が、ALT SWEEPです。(1-21図) |
1-21図 ![]() |
| ALT SWEEPは、元の波形と拡大後の波形を交互に掃引させて同一画面に出す機能です。この場合には、この2つの波形を区別するためにいずれか一方を垂直軸方向に移動させるTRACE SEPARATIONがついていて2つの波形を上下に分離することができるようになっています。 |
| このようにして波形を観測すると元の波形のどの部分を見ているかがスイッチ操作なしで確かめられますので観測中に遅延時間設定のマルチダイヤル(DELAY TINE MULT)などを廻してもすぐにそれが元の波形のどの部分かが見当がつく訳です。 |
(2)可変ホールドオフ機能
| 掃引信号発生回路は、待ち受け、掃引、禁止の3つの状態を繰り返しながら作動しています。待ち受け状態のところにトリガパルスが加えられると掃引(SWEEP)が開始し、一定電位まで傾斜信号が発生されます。一定電位に達すると傾斜信号は急速に掃引時開始の状態に戻ります。完全に元の状態に戻るまでトリガパルスを受け付けない禁止状態になります。一定期間の禁止状態の後に禁止は解かれ待ち受け状態に戻ります。その後トリガパルスが加えられるまで傾斜信号は発生され ません。この禁止状態をホールドオフといっています。 | ||||||||||
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(3)ジッタレス回路
| ホールドオフの終り、つまり禁止が解かれた時刻と同時にトリガパルスが加えられると、掃引回路はトリガパルスの幅だけジッタを生ずることがあり、管面上では波形がにじんだり、2重3重に重なって見えることになります。高周波信号を観測すると、信号に応じてトリガパルスが発生されますのでトリガパルスの間隔が短くなり、ホールドオフの終りと時間的に一致する確率が高くなります。 そのため高周波では、ジッタが目立つようになるのです。この種のジッタが生じたときは、ホールドオフ時間をわずかに変え、トリガパルスとホールドオフの終りが一致しないようにします。 |
| また、SS-7840H、SS-7840、SS-7825、SS-7821、SS-7811、SS-7810などでは、ホールドオフの終りをトリガパルスに同期させているため、掃引開始はその後に来るトリガパルスで行われることになり、決してジ ッタは生じないようにしています。以上述べたようにジッタレス回路の内蔵により、高周波信号を観測するとき、ジッタが自動的に除去されますので、トリガレベルの操作だけで安定した観測波形がえられます。(1-24図) |
1-24図 ![]() |
(4)テレビ信号同期分離回路
| ●テレビ信号 |
| ここで述べるテレビ信号とは、1-25図のようにTVの映像信号と垂直同期(V .SYNC)および水平同期(H.SYNC)信号とが複合された信号(COMPOSITE VIDEO SIGNAL)のことを指します。 |
1-25図 テレビ信号の標準形式 ![]() |
| オシロスコープテレビの画面は通常、飛越走査が行われています。つまり1-25図の1STフィールドの期間に1本おきの間隔で画面の上から下まで走査し、続く2NDフィールドでその間を埋めていって1画面ができあがります。こうして1秒間に30枚の画面を描いていますから、垂直同期信号の繰り返し周波数は60Hz、水平同期信号の繰り返し周波数は15.75kHzとなっています。 |
| ●テレビ信号波形の観測 |
| 1-25図のように、複雑な波形をオシロスコープで安定に同期して観測するには、垂直同期信号や水平同期信号だけを取り出して、オシロスコープの同期信号として使いますが、その働きをする回路を同期分離回路と呼びます。 同期分離回路は、振幅分離回路と周波数分離から構成されています。振幅分離回路は、複合映像信号から同期信号のみを抽出します。同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号とを含んでいます。この同期信号から周波数分離回路によって、垂直同期信号と水平同期信号を分離します。垂直同期信号を取り出す分離回路は、積分回路によって構成され、この回路から得られたパルスで、垂直同期をかけることができます。 |








