岩通計測株式会社

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ニュースリリース2010年7月29日

岩通計測が軟磁性材料用
磁気特性測定装置 B-Hアナライザ SY-8218を発売



岩通計測株式会社(本社: 東京都杉並区、 社長: 齋藤 操 以下"岩通計測")は、ケイ素鋼板やフェライト、アモルファスなどの、軟磁性材料の磁気特性を安定・高確度に測定する、B-Hアナライザ SY-8218の販売を開始しますので、お知らせ申し上げます。

開発の背景

弊社は1987年に「磁気特性検査装置 AC-BHカーブトレーサ SY-8617」を発売したのを皮切りに、1990年には業界標準機として定評のある「高周波磁気特性測定装置 B-Hアナライザ SY-8232」を発売、さまざまな角度から商品提案をしてまいりました。特に、フェライト、アモルファス材料の性能改善に大きな貢献を果たしてきました。

しかし、近年省エネの高まりを受け、あらゆる電気製品は一層の低消費電力、小型化が求められています。回路に使用される、電源トランス、チョークコイル、モーターなど電磁力を利用するコイル部品のコア材である軟磁性材料も、その高性能化を強く求められてきています。

そして、これらのニーズに対応する技術が大きく進歩した結果、材料の電力損失であるコアロス(*注)が非常に小さくなり、その正確な測定が難しくなってきました。

SY-8218は測定の基本に立ち返ることで測定誤差を低減し、高確度で安定したコアロス測定を提供することができるようになりました。

 
 

*注:コアロス(鉄損)

コアロスは磁性材料そのもので失われる電気エネルギ-で、大きく分けると次の3つに分類されます。①ヒステリシス損 ②渦電流損 ③残留損 ①は周波数に比例し増加しますが、②は周波数の2乗に比例して増加します。近年、使用される周波数が高くなり②、③の低減が課題となっています。

B-Hアナライザの概要

磁気特性は、磁束密度B(Tという単位で表されます)と、磁界の強さH(A/mという単位で表されます)をX-Y軸に取った評価方法が一般的で、ここで描かれたカーブはB-H曲線と呼ばれます。B-H曲線を取得する方法として、直流的なものと、実際の動作状態に近い交流的な方法があります。

弊社は一貫して交流的な測定方法である、交流B-H カーブトレーサを指向して参りました。 これにより多くのユーザのご支持をいただいてきました。その結果、現在では、交流B-H カーブトレーサは「B-Hアナライザ」として定着しています。

B-Hアナライザ SY-8218の特長

  • 安定した高確度測定を実現

    値(あたい)付けした抵抗を校正基準に採用したことにより、ダストコアなどの、コアロスが極めて小さい材料も、安定かつ高確度な測定が可能になりました。

  • 取得波形データを、当社比16倍にして確度を向上させました

    取得波形データ数を、当社従来比の16倍の8192ポイント/周期にすることにより、保磁力、残留磁束密度等を、より高確度に測定することができるようになりました。

  • 実動作に近いパルス励磁を標準装備

    正弦波励磁に加え、パルス励磁(最大1MHz、Duty 50%、対称)を標準装備しました。 従来はオプションでした。

  • リファレンス機能を搭載

    異なった二つの測定条件で測定したB-H曲線を比較することができます。

  • 二種類のカーソルを搭載。任意のポイントの測定値、透磁率を表示することが可能

    クロス、勾配、の二種類のカーソルを用意しています。 一般的なクロスに加え、「勾配カーソル」は、B-H曲線の任意のポイントに合わせるだけで透磁率が求められる便利な機能です。

B-Hアナライザ SY-8218外観

SY-8218
B-Hアナライザ SY-8218 (商品ページは→こちら)

標準価格

B-Hアナライザ SY-8218 7,300,000円~(税込み 7,665,000円~)

販売見通し

B-Hアナライザ SY-8218 50 台 / 年

発売時期と出荷開始

● 発売日 2010年7月29日(木)
● 出荷開始 8月上旬から

お問い合わせ先

■ お客様

岩通計測株式会社 営業部
〒168-8511 東京都杉並区久我山1-7-41
電話: 03-5370-5474  FAX: 03-5370-5492

岩通計測株式会社 西日本営業所
〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-12-28(大昇ビル5F)
電話: 06-6330-5280  FAX: 06-6330-5287

■ メディア関連の方

岩通計測株式会社 マーケティング部
〒168-8511 東京都杉並区久我山1-7-41
電話: 03-5370-5473  FAX: 03-5370-5492

 

主な仕様

SY-8218 仕様
測定方式 CROSS-POWER 法(IEC62044-3 準拠)
測定モード B-H測定、Pc測定、m測定
測定項目 特性値

B-H 測定:
最大磁束密度(Bm)、残留磁束密度(Br)、最大磁界(Hm)、保磁力(Hc)、角形 比(Br/Bm)、振幅比透磁率(μa)、コアロス(Pc、Pcv、Pcm)、電流電圧位相差(θ)、総磁束変化(2Φm)

 

Pc 測定:
最大磁束密度(Bm)、残留磁束密度(Br)、最大磁界(Hm)、保磁力(Hc)、振幅 比透磁率(μa)、コアロス(Pc、Pcv、Pcm)、電流電圧位相差(q)、皮相電力(VA)

 

m測定:
最大磁束密度(Bm)、最大磁界(Hm)、インピーダンス透磁率(mz)、複素透磁率(m'、m'')、 振幅透磁率(m)、コアロス(Pc)、電流電圧 位相差(q)、損失係数(tanδ)、インダクタンス(L)、 レジスタンス(R)、インピーダンス(Z)、品質係数(Q)

 

 

飽和磁束密度(Bs)、保磁力(Hc)、残留磁束密度(Br)、角形比(Br/Bm)
コアロス(Pc,Pcv,Pcm)、振幅比透磁率(ma)、位相角(q)
交流初透磁率(miac)、インダクタンス(L)、Q値(Q)、[単位系 SI単位系]

波形 B-H カーブ、励磁電流/ 誘起電圧/ 磁界/ 磁束密度の波形
測定周波数 10Hz ~ 10MHz
磁界信号検出 無誘導抵抗器の両端電圧降下法   最大信号検出電流±6A
磁束密度信号検出 誘起電圧検出コイル両端電圧検出法  最大信号検出電圧±200V
デジタイザ分解能 分解能16bits(8192 points/cycle)
試料接続方式 2巻線法(励磁巻線、検出巻線)または1巻線法(励磁・検出巻線共用)
表示方式 カラーLCD表示(800×600ドット)
電源 100V ~ 240V 50/60Hz 消費電力約130VA MAX
質量と大きさ 本体 約12.5kg 420W×266H×480L 各±2mm(突起部含まず)
インタフェース USB(データストレージ)
                                               
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